阪神・淡路大震災の発生から17日で30年。復興した神戸の街並みが広がる=16日夜、神戸市須磨区、鉢伏山から望む(撮影・笠原次郎)
阪神・淡路大震災の発生から17日で30年。復興した神戸の街並みが広がる=16日夜、神戸市須磨区、鉢伏山から望む(撮影・笠原次郎)

 6434人が亡くなり、3人が行方不明となった阪神・淡路大震災は17日、発生から30年となる。兵庫県内各地は未明から追悼行事が営まれ、犠牲者への祈りに包まれる。

 兵庫県公館(神戸市中央区)では県などが主催する追悼式典があり、天皇、皇后両陛下が出席される。両陛下の出席は皇太子時代の2010年以来。被災地で活動するNPO法人との意見交換の場も設けられる。

 神戸・三宮の東遊園地では、市民団体などによる「1・17のつどい」がある。灯籠に火をともして「よりそう 1・17」の文字をつくり、地震発生時刻の午前5時46分に参加者が黙とうする。

 西宮市の西宮震災記念碑公園、芦屋市の芦屋公園、宝塚市のゆずり葉緑地などでも追悼の場がある。淡路市の北淡震災記念公園では市民が早朝、「アメージング・グレース」を合唱して亡き人をしのぶ。

 各学校でも語り部を招いての震災学習や、防災学習などに取り組む。(上田勇紀)