優しかった父。初めて怒鳴られたことが最後の記憶になった。神戸市東灘区の会社員松田宏章さん(47)は17日早朝、父直也さん=当時(52)=の面影を求めて神戸・東遊園地へ足を運んだ。男手一つで姉と自分を育ててくれた。その存在は3人の男の子の親になった今、さらに大きくなった。「父さんを超えられる気がしないな」。仕事や子育て…。大人の男同士の話がしたかった。父の名前が刻まれた銘板を前にそっと目を閉じた。
優しかった父。初めて怒鳴られたことが最後の記憶になった。神戸市東灘区の会社員松田宏章さん(47)は17日早朝、父直也さん=当時(52)=の面影を求めて神戸・東遊園地へ足を運んだ。男手一つで姉と自分を育ててくれた。その存在は3人の男の子の親になった今、さらに大きくなった。「父さんを超えられる気がしないな」。仕事や子育て…。大人の男同士の話がしたかった。父の名前が刻まれた銘板を前にそっと目を閉じた。