落ち着いた雰囲気の店内でシェーカーを振る森崎和哉さん(右)=神戸市中央区下山手通5、サヴォイ・オマージュ
落ち着いた雰囲気の店内でシェーカーを振る森崎和哉さん(右)=神戸市中央区下山手通5、サヴォイ・オマージュ

 腕の良いバーテンダーに、華やかなカクテル。港町・神戸で育まれた「バー文化」の発信に、神戸観光局が力を入れている。PR策を考える中で、夕食前の時間帯からオープンしている店が多いことに着目。「早がけバー巡り」と銘打って企画したイベントに、立ち飲み派の記者が同行取材した。(那谷享平)

■観光客イベント「早がけ店巡り」に同行

 3月中旬の週末、まだ日の高い時間帯にイベントは始まった。参加者は約20人。バーに通い慣れていない人が多いようだ。

 1軒目。元町の官公庁街の外れにある「サヴォイ・オマージュ」の扉を開けると、ジャズが静かに流れていた。れんがの壁やカーペット張りの床が、英国調の雰囲気を演出する。