街頭演説で聴衆に語りかける公明党の斉藤鉄夫代表=26日午前、神戸市中央区、東遊園地(撮影・風斗雅博)
街頭演説で聴衆に語りかける公明党の斉藤鉄夫代表=26日午前、神戸市中央区、東遊園地(撮影・風斗雅博)

 公明党の斉藤鉄夫代表が26日、今夏の参院選に向けた全国遊説で兵庫県入りした。同党は候補を立てる7選挙区のうち、兵庫(改選数3)を「最重点区」に位置付ける。神戸市で遊説の第一声を放った斉藤代表は「物価高やトランプ関税などの影響で国民の暮らしが岐路にある。皆さんの声を受け止め、具体的な手を打っていくのが政治の役目だ」と声を張り上げた。

 神戸・三宮の東遊園地で、同党の立候補予定者らと並んだ斉藤代表。所得税が生じる「年収103万円の壁」の見直しで果たした役割を強調し「各党が『減税しろ』と叫ぶのは簡単だが、赤字国債を発行せずに財源を確保し、実現への交渉を進めたのは私たちだ」と訴えた。

 物価高や米政権の関税引き上げへの対応として「個人消費を後押しする減税や、中小企業支援などを盛り込んだ経済対策をまとめたい」との考えも述べた。

 参院選では兵庫選挙区に7人が立候補を予定。演説後の取材に応じた斉藤代表は「各党が有力な候補を立てており、最も厳しい選挙区だ」と危機感を示した。

 この日は神戸市西区でも演説を実施。27日も同市長田区で街頭に立つ予定という。(井沢泰斗)