日本維新の会の吉村洋文代表が7日、JR尼崎駅前で街頭演説した。少子化や東京一極集中の進行に懸念を示し、「大阪、兵庫、奈良、京都など、関西で日本を引っ張る経済圏域をつくりたい。東京に対し、西にもう一つの軸をつくらないといけない」と訴えた。
吉村氏は、2024年の出生数が約68万人となり、50年前の約200万人から激減していることに言及。高校授業料無償化による教育負担の軽減など、将来の社会を支える若者や現役世代への支援が必要だとし、「次世代のために投資すれば、絶対に社会に返ってくる。高齢者も支えられる社会になれる」と強調した。
政治や経済など、各分野で東京への集中が進んでいることも説明。「これからの社会は(自治体間で)限られたパイを奪い合うのではなく、パイを成長させることが重要。その役割を担うのが関西だ」と主張した。(斉藤正志)