兵庫県公館での本会議終了後、多くの人が斎藤元彦知事にスマートフォンを向けた。混乱を防ぐため、6月から傍聴者以外は公館への立ち入りが禁止された=3月、神戸市中央区(撮影・風斗雅博)
兵庫県公館での本会議終了後、多くの人が斎藤元彦知事にスマートフォンを向けた。混乱を防ぐため、6月から傍聴者以外は公館への立ち入りが禁止された=3月、神戸市中央区(撮影・風斗雅博)

 兵庫県の告発文書問題を巡り、斎藤元彦知事の対応に注目が集まるなか、開会中の県議会定例会の本会議には連日、傍聴者が詰めかけている。近年は閑古鳥が鳴いていた本会議だが、今年3月以降は6回連続で満席に。知事を応援する人や不信感を抱く人らが入り交じり、本会議の前後では罵声が飛び交う異常事態となっている。

■3月以降は6回連続で満席に

 県議会事務局によると、本会議の傍聴席の記録はないが、担当者は「ここ十数年は満席になった記憶がない」と話す。傍聴席が200席以上あった本会議場は、耐震強度不足で2023年6月から使用を見合わせており、今は70席を確保できる県公館で開いている。