参院選の公示後1週間(7月3~9日)で、X(旧ツイッター)上の投稿のうち、兵庫選挙区(改選数3)で立候補した13人の名前の表示回数を調べたところ、最上位と最下位の候補者の間に約420倍の差があることが分かった。名前の表示回数は、多くのフォロワーがいる元職と新人の2人が10万回以上と突出して多く、Xの情報空間で名前の浸透がうかがえた。
候補者名の表示回数は、交流サイト(SNS)の分析ツール「ソーシャルインサイト」を用いて抽出した。姓名を漢字ではなく、ひらがなで届け出て立候補した8人は、本名と届け出名の双方を足し合わせた。候補者に対する賛否など投稿の内容は問わず、表示回数だけを数えた。
参院選の開始後7日間をみると、名前の表示は諸派元職の立花孝志氏が約14万9700回と最も多く、次いで無所属新人の泉房穂氏が約12万5800回だった。名前の表示が1万回を超えた候補者は6人で、少ない候補者は数百回だった。
Xでのフォロワーは、立花氏が約43万8千人、泉氏が約62万6千人。以前からSNSで積極的な発信を続け、知名度が高い2人が上位を占めた。
3番目は、公明党現職の高橋光男氏で約2万6400回。国民民主党新人の多田ひとみ氏は約2万3100回、自民党現職の加田裕之氏が約1万1800回、れいわ新選組新人の米村明美氏は約1万1500回と続いた。(門田晋一)