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 13人が立候補した参院選兵庫選挙区(改選数3)では、動画投稿サイト「ユーチューブ」の利用の有無が分かれている。9人が個人か党の県組織として動画を投稿し、4人は利用が確認できなかった。データ解析サイト「ソーシャルブレード」で動画の視聴回数を分析すると、最多の元職は公示から1週間(3~9日)で動画再生が約245万回に上っていた。

 ユーチューブは幅広い年代に浸透し、情報源として活用する人が増加。昨年の兵庫県知事選でも投票行動に影響を与えたとされる。

 動画が最も多く見られた諸派元職の立花孝志氏は、自身の第一声を5分間にまとめたり、他候補を批判したりする動画を発信。再生回数は2番目に多い無所属新人、泉房穂氏(約51万7千回)の約4・7倍に上った。公明党の現職高橋光男氏が約47万6千回で3番目に多かった。

 次いで、諸派新人高橋秀彰氏が約5万6千回、日本維新の会新人の吉平敏孝氏が約4万回、自民党現職の加田裕之氏が約3万9千回の順。新人金田峰生氏の動画を投稿する共産党の県委員会は約1万9千回だった。

 一方、公示後1週間の動画投稿数を調べたところ、泉氏が最多の59回で、1分程度のショート動画を含めて街頭演説の様子を発信していた。立花氏が46回、高橋光男氏が26回、吉平氏が23回と続いた。新人藤原誠也氏を立てる参政党の県支部連合会は3回の投稿、国民民主党新人の多田ひとみ氏は2回の投稿だった。(田中宏樹、門田晋一)

兵庫選挙区の立候補者(届け出順)