大阪・関西万博で来日した海外の企業や経済団体が、大阪を経由して神戸市を訪れるケースが相次いでいる。市などは積極的にビジネスイベントを開催し、地元企業とのマッチングや海外企業の国内参入を狙う。6月24日時点で16の国と地域から計211社・団体が来神したといい、市の担当者は「ここまで来てくれるとは」と、思わぬ万博効果に驚く。
「日本の人は私たちの社名をすぐに理解してくれる。欧米から日本に事業を拡大するため、小売りや流通のパートナーを見つけたい」
6月下旬、神戸・三宮のアンカー神戸で開かれた交流会。ポルトガル発のスタートアップ(新興企業)「Kencko(ケンコ)」の担当者、ドゥアルテ・ガイヴァオさん(32)が呼びかけた。オーガニックの果物と野菜で作ったインスタントスムージーを販売する同社の社名は、日本語の「健康」にちなんだという。