日本の農漁業の魅力を伝える映画「種まく旅人」シリーズの第5作「醪のささやき」が完成した。物語の舞台は淡路島で、2015年公開の2作目に続き2回目。今回のテーマは米作りと酒造りで、淡路市の老舗の酒蔵などで撮影が行われた。大阪・関西万博で作品をPRした主演の菊川怜さんは「淡路島は本当に居心地の良い島。その環境の良さがしっかり伝わる作品ができた」と力を込めた。(内田世紀)
同シリーズは、食を支える第1次産業を応援しようと12年にスタート。1作目は大分県臼杵市が、2作目は淡路島が舞台となった。
2作目は、栗山千明さん演じる農水官僚が海の再生に挑む物語で、タマネギ農家の兄とノリ養殖に取り組む弟が登場。農家と漁師が協力してため池の栄養分を海に流す「かいぼり」のシーンなど全て淡路島で撮影された。
舞台は3作目の岡山県赤磐市、4作目の金沢市を経て再び淡路島へ。大阪・関西万博などで日本を訪れる訪日客に日本酒の魅力をアピールしようと、酒米「山田錦」と酒蔵をテーマに選んだ。