神戸新聞NEXT
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 参院選の中盤から後半に当たる10~16日の1週間で、X(旧ツイッター)上の投稿の中から、兵庫選挙区(改選数3)で立候補した13人の名前の表示回数を調べたところ、参院選の公示後1週間だった前半(3~9日)に比べて5人の表示回数が増えていた。最上位と最下位の表示回数の差は約540倍となり、前半の約420倍より拡大した。

 Xやユーチューブは政治や選挙の情報源となり、昨年の兵庫県知事選では有権者の投票行動に影響を与えたとされる。

 10~16日の7日間をみると、X投稿での名前の表示は諸派元職の立花孝志氏が約20万2200回と最も多く、前半から約5万2400回の増加。続く無所属新人の泉房穂氏は約10万9800回で、約1万6千回減らした。1万回を超えた候補者は計4人だった。

 3番目は、公明党現職の高橋光男氏で約3万2500回。前半から約6千回伸ばした。れいわ新選組新人の米村明美氏は約1万100回で、前半に比べて約1400回少なくなった。

 自民党現職の加田裕之氏は約7600回で前半から約4200回の減、国民民主党新人の多田ひとみ氏は約5900回で約1万7100回減った。日本維新の会新人の吉平敏孝氏は約5700回で約千回増やした。他に、いずれも諸派新人の前田実咲氏、浦木健吾氏も増やした。

 候補者名の表示回数は、交流サイト(SNS)の分析ツール「ソーシャルインサイト」で抽出した。姓名を漢字ではなく、ひらがなで届け出た8人は、本名と届け出名の双方を足し合わせた。(門田晋一)