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 20日投開票の参院選兵庫選挙区(改選数3)で、立候補者個人か党の県組織が動画投稿サイト「ユーチューブ」を利用する9人のうち、選挙戦中盤以降に当たる10~16日の7日間の動画再生回数が前半(3~9日)を上回ったのは6人だった。9人の合計再生数は約305万回で、前半(約360万回)に比べて約15%減となった。投稿回数が前半より多かったのは4人だった。

 ユーチューブは幅広い世代に浸透し、情報源として活用する人が増加。選挙結果にも影響を及ぼすようになったとされる。

 データ解析サイト「ソーシャルブレード」で分析したところ、10~16日の1週間で最も多く動画が見られたのは、諸派元職の立花孝志氏で約178万回。前半に続きトップだったが、再生回数は約67万6千回減った。

 2番目は無所属新人、泉房穂氏の約56万9千回で前半から約5万2千回増。公明党の現職高橋光男氏が3番目に多い約54万6千回で、前半を約7万回上回った。

 諸派新人高橋秀彰氏(約6万4千回)、日本維新の会新人の吉平敏孝氏(約6万1千回)、新人金田峰生氏の動画を発信する共産党の県委員会(約2万1千回)、新人藤原誠也氏を立てる参政党の県支部連合会(約4千回)は、それぞれ前半より再生回数が増えた。

 自民党現職の加田裕之氏は約8千回で、前半に比べて約3万1千回減。国民民主党新人の多田ひとみ氏は、前半より約2千回少ない約3千回だった。

 10~16日の動画の投稿回数は立花氏が最多の49回で、泉氏が38回、吉平氏が31回、高橋光男氏が27回と続いた。泉氏を除く3人と参政党県連が、前半より投稿回数を増やした。

(田中宏樹、門田晋一)

兵庫選挙区の立候補者(届け出順)