地方選挙
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 任期満了に伴う兵庫県淡路市議選(定数18)が20日投開票され、新たな顔ぶれが決まった。21人が立候補し、少子化による人口減少や観光需要の増大に伴うインフラ整備を争点に舌戦を展開。現職13人、元職1人、新人4人が当選した。投票率は65・55%で、4年前の前回を3・3ポイント上回った。

 立候補者は現職13人、元職2人、新人6人。女性は1人。2005年の合併前の旧5町を軸とする地域別では東浦が最多の8人、津名、一宮がそれぞれ5人、北淡が3人で、岩屋はいなかった。平均年齢は62・2歳。

 同市では近年、観光客の増加による交通渋滞や、若者の島外への流出などによる人口減少が深刻化。高齢化に伴う農・漁業の担い手不足も課題になっている。

 立候補者は街頭や演説会で、道路拡幅の必要性や子育て・教育支援の充実などをそれぞれ訴えた。人口が減っている状況を踏まえ、議員定数の削減を主張する立候補者もいた。

 開票作業はこの日午後9時20分、同市生穂新島の市役所本庁舎で始まった。参院選の投開票と重なったため、両選挙の開票を同時に作業。市議選については、会場にモニターを2台設置し、参観人向けに作業の様子や票の束を映した。

 投票率は市発足後5回の市議選で初回(82・7%)を最高に下がり続けてきたが、今回初めて上がった。

 当日有権者数は3万4689人(男性1万6468人、女性1万8221人)だった。(荻野俊太郎)

【淡路市議選の開票結果】は こちら