兵庫県西宮市教育委員会は９日、市立上甲子園小学校（甲子園口５）で、２０１４年度に卒業した６年生８７人分の指導要録（学籍）を紛失した、と発表した。誤廃棄したとみられる。回収から最終処理まで担う業者が処分しているため、外部流出の可能性は低いという。
学籍には名前や性別、生年月日、保護者の名前などが記載されており、２０年間の保存が定められている。１人当たりＡ４用紙１枚に記されていたとみられる。
夏休みに市内の公立小中学校で定期的な文書点検を実施したところ、２０１４年度に関して、５年保存が定められた別の文書が残っているにもかかわらず、学籍がないことが発覚した。取り違えて廃棄した可能性が高いという。
市教委は同校のホームページで説明とおわびを掲載するといい「紙媒体のデータ化などを検討する」としている。（堀内達成）
