トンネル内での車両火災を想定し、放水訓練を行う消防隊員ら=神戸市長田区、阪神高速神戸山手線神戸長田トンネル
トンネル内での車両火災を想定し、放水訓練を行う消防隊員ら=神戸市長田区、阪神高速神戸山手線神戸長田トンネル

 高速道路トンネル内での車両火災を想定した訓練が29日深夜から30日未明、神戸市長田区の阪神高速神戸山手線「神戸長田トンネル」で行われた。閉鎖空間のトンネルは、熱や煙が充満しやすく危険性が高いとされる。訓練では水を噴霧する設備や、パトロール隊や消防士らの放水、交通再開に向けた車両移動などの手順を確認した。

 阪神高速道路会社とグループ会社、神戸市消防局の計約30人が参加。同社によると、訓練は設備点検などで通行止めにする機会に合わせて毎年行っている。ドライバーへの啓発を兼ねて報道陣に公開した。

 トンネル内で乗用車から出火した想定。壁面上部にある装置から水を噴霧し、パトロール隊が消火栓で初期消火をした。長田消防署員は消防車で駆けつけ、沿道の給水栓にホースをつないで、勢いよく車両に放水した。最後にレッカー車で車両を移動させた。

 阪神高速によると、同社管内の神戸エリアでは過去5年でトンネル内火災が2件あった。ドライバーがトンネル内で火災に遭遇した場合、現場の手前で道路左側に寄せて停車し、エンジンを切って鍵を残したまま近くの非常口から避難すべきという。同社は一連の行動を紹介する動画をユーチューブで公開している。

 同社神戸管理・保全部の小谷祐生交通課長は「トンネル内火災は被害が大きくなる恐れがある。訓練を重ね、安全な交通確保に努める」と強調。長田消防署の横田敦史消防司令は「もしもの時は煙と反対方向へ、一刻も早く逃げることが重要」と話した。(岩崎昂志)