薄暮の空に浮かぶ「中秋の名月」と、姫路城の大天守=6日午後、姫路市山野井町から望む
薄暮の空に浮かぶ「中秋の名月」と、姫路城の大天守=6日午後、姫路市山野井町から望む

 「中秋の名月」の6日、兵庫県内各地で観月イベントが催され、多くの見物客が秋風に吹かれながら夜空に浮かぶ月をめでた。

 国立天文台(東京)によると、旧暦の8月15日に当たる「中秋」に最も美しく輝くとされる月は、必ず満月になるとは限らず、今年は7日に迎える。次に、中秋と満月が同じ日になるのは2030年という。

 姫路市内では日没前の午後5時過ぎ、東の空から昇り始めた。世界文化遺産・国宝姫路城(同市本町)の三の丸広場では、月を眺めながら地酒や和菓子などを味わう恒例の「姫路城観月会」が開かれ、大勢の客でにぎわった。日が暮れると、ライトアップされた名城と名月の競演に酔いしれた。(辰巳直之)