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 兵庫県猪名川町は、児童手当の事務処理を誤り、10月支給分について41人に計176万円の支給漏れがあったと発表した。不足額は大半の人が1人当たり4万円で、最大は8万円だった。今月下旬に不足分を対象者の口座に振り込むという。

 昨年10月、児童手当を拡充する法改正に伴い、第3子以降の支給額が増額された。それまで子どもの人数は高校生年代までをカウントしていたが、大学生年代を含むことになった。

 これに伴い、同町ではシステムの設定を新たな算定基準に合わせたが、今年8月に児童手当の支給年度が更新されると、設定が元に戻ってしまったという。8日に受給者から「前回より少ない」と指摘があり判明した。

 同町は「システム事業者から年度更新時の注意点の説明が不十分だったこともあり、不備に気付けなかった。多角的な確認体制を構築し、再発防止に努める」としている。(小林良多)