かさいスマートエナジーが所有する太陽光パネル=加西市鎮岩町、加西衛生センター
かさいスマートエナジーが所有する太陽光パネル=加西市鎮岩町、加西衛生センター

 加西市が再生可能エネルギー(再エネ)を活用した脱炭素化に取り組んでいる。市内の遊休地やため池に太陽光パネルを設置し、生まれた電力を公共施設などに送る「エネルギーの地産地消」を図る。市は民間事業者らと協定を結び、2024年12月に地域エネルギー会社「かさいスマートエナジー」を設立。今月末から太陽光パネルによる発電を始める計画だ。「脱炭素先行地域」として、未来図を模索している。(村上晃宏)

 し尿処理を担う加西衛生センター(同市鎮岩町)の西側。木々に囲まれた敷地(約6千平方メートル)に巨大な太陽光パネルがずらりと並ぶ。

 年間の発電量は約75万キロワット時。3人家族約170世帯を1年間賄える規模だ。今月から稼働予定で、関西電力送配電(大阪市)の設備に乗せて公共施設などの電力として活用する。