全国の9割の自治体で人口減少が進む中、政令市の神戸市も人が減り続けている。「150万都市」を掲げていたが、今年10月時点では148万6千人に。少子高齢化で死亡者数が増えているのが主な要因だが、中央区など中心部の人口が増える一方、北、西区など郊外では減り幅が大きく、市内でも格差が生まれている。どのように持続可能な社会を描くか。26日に投開票される市長選で争点に挙がる。
■少子化深刻、減り続ける15歳未満
「2050年に118万5千人」
神戸市が将来的な人口として推計した数字だ。25年後に、現在より2割減ることになる。市内の出生率や住宅開発予定など市の実情を加味しており、国立社会保障・人口問題研究所が推計する123万3千人より、厳しい現実を示した。