収穫され、運搬用ケースに並べられる大量のダイコン=たつの市御津町苅屋
収穫され、運搬用ケースに並べられる大量のダイコン=たつの市御津町苅屋

 おでんや鍋料理の具材として冬の食卓を飾るダイコンの収穫と出荷が、たつの市御津町の産地で最盛期を迎えつつある。

 同町苅屋の海辺にある干拓地「成山新田」は県内有数の産地で、地元農家でつくる「御津町園芸組合」の約50軒が計約28ヘクタールで青首大根を栽培する。水はけが良い砂地の畑は、土よりも甘く軟らかく育つ。来年3月中旬まで収穫し、主に県内の各市場に出荷する。

 同組合で大根部会長を務める浜村直哉さん(38)は連日、早朝から畑に入り、1日最大約1・5トンを収穫する。パート従業員が抜いた無数のダイコンを運搬用ケースに整然と並べていった。

 今年は台風の影響もなく、順調に生育しているという。浜村さんは「夏場、適度な雨量に恵まれ、ダイコンはストレスなく元気に育っている」と自信を見せた。(辰巳直之)