冬至に合わせて提供されたゆず湯を楽しむ子どもたち=22日午後、神戸市灘区備後町3
冬至に合わせて提供されたゆず湯を楽しむ子どもたち=22日午後、神戸市灘区備後町3

 一年で最も昼間が短くなる「冬至」を迎えた22日、兵庫県内の温浴施設でゆず湯が提供された。90年以上の歴史を誇る神戸市灘区の銭湯「灘温泉六甲道店」では、鮮やかな黄色のユズが湯船に浮かび、爽やかな香りが常連客らを癒やした。

 二十四節気の冬至に「湯治」をかけて無病息災を願う。ゆず湯に漬かれば「風邪をひかない」などとされる。同温泉では姫路市安富町産のユズ約80個を用意。入浴客は手に取って香りも楽しんでいた。

 神戸地方気象台によると、この日朝の最低気温は、神戸が8・6度、姫路が4・4度と平年よりやや暖かかった。週半ばは一時的に気温が上がるものの、週末にかけて再び寒くなり、県内各地で最低気温が氷点下に近づくという。(笠原次郎)