兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県警察本部=神戸市中央区

 兵庫県警の警察官9人がオンラインカジノ(オンカジ)賭博の疑いで書類送検された問題で、県警は22日、神戸市内の警察署の交通部門に勤務する男性巡査長(27)を停職6カ月の懲戒処分とした。また、いずれも男性で20~30代の巡査や巡査長、巡査部長の計8人を減給10分の1(3~6カ月)の懲戒処分とした。

 監察官室によると、停職の巡査長は昨年12月~今年6月、3180回にわたりオンカジで約500万円を賭けたとして、常習賭博の疑いで書類送検された。パチンコなどのギャンブルで約500万円の借金を抱え、オンカジだけで約350万円を失っていた。他8人のオンカジ利用は1カ月~4年程度とされ、賭博容疑で書類送検されている。

 外事課の不祥事による7人を加え、県警が22日に懲戒処分としたのは計16人。今年の懲戒は48人となり、警察改革が始まった2000年以降で最多となった。

 土山公一・監察官室長は「多数の職員を処分するに至った事実を重く受け止め深くおわびします。綱紀粛正、業務管理を徹底し、職務倫理教養に取り組んで参ります」とコメントした。