甘い香りと湯気が立ち、蒸し上がった酒米=20日午前、神戸市東灘区御影塚町1
甘い香りと湯気が立ち、蒸し上がった酒米=20日午前、神戸市東灘区御影塚町1

 20日は一年で最も厳寒の頃とされる二十四節気の「大寒」。神戸・阪神間の酒どころ「灘五郷」では、冬に新酒を醸造する寒仕込みの最盛期を迎えている。

 「福寿」の銘柄で知られる神戸酒心館(神戸市東灘区)では昨年9月から仕込みを始めた。

 蔵では朝から「甑」と呼ばれる大型の釜で蒸す作業があった。蒸し上がると、甘い酒米の香りとともに湯気が立ちのぼり、蔵内に広がっていく。蔵人たちは釜から丁寧に米をかき出していき、麹や仕込み用の適正温度に冷ましていった。

 醸造部醸造責任者の義積一彦さん(45)は「冷え込みでちょうどいい気温。酒造りにはベストな環境です」と声を弾ませる。

 兵庫県内は21日以降、強い冬型の気圧配置の影響で北部を中心に断続的に雪が降るという。

 神戸酒心館TEL078・821・2911(丸山桃奈)