高速道路で自動料金収受システム(ETC)搭載車専用の出入り口となる「スマートインターチェンジ(IC)」。料金徴収員も不要なため、低コストで導入できる交通インフラを西播磨で初めて誘致しようと、相生市が挑んでいる。2023年度から山陽自動車道沿いの予備調査などを行い構想実現を模索。交通円滑化に加え、観光、企業誘致、医療、防災といった多くの分野で波及効果を狙う。(佐藤健介)
「住宅街や公園がある狭い道を、車がスピードを上げて走ってくることもしばしば。子どもが事故に遭わないか心配だ」。那波小学校(相生市那波本町)児童の母親は表情を曇らせる。
同校の近くには、中心市街地の県道や国道250号が通る。通勤時間帯は混雑し、校区を抜け道にする車が相次ぐ。母親は「通学や放課後に遊ぶタイミングとも重なる。車の流れが少しでも変わるといいのだけれど…」と困惑する。
交通改善策として浮上したのがスマートICだ。山陽道の龍野西IC(たつの市)と赤穂IC(赤穂市)は約15キロ離れている。中間辺りに置き、国道2号、250号と接続する計画だ。相生市は23年度から概略設計などに着手し、国土交通省、兵庫県、西日本高速道路会社とも協議してきた。
市は「安全なまちへ、複数路線の確保は急務だ」と説き、防災面でのメリットも掲げる。スマートICからは、南海トラフ地震の津波浸水想定区域を避け、広域避難場所へ向かえる。























