旧満州からの引き揚げ者らが開拓した農地の真ん中に建てられた憲法9条の碑=小野市大開町
旧満州からの引き揚げ者らが開拓した農地の真ん中に建てられた憲法9条の碑=小野市大開町

 戦争放棄や戦力の不保持を定めた憲法9条を記した碑の設置が、全国各地で広がっている。兵庫県内でも、入植した旧満州(中国東北部)からの引き揚げ者によって戦後開拓された土地に設けられた碑もあれば、空襲で無数の焼夷弾が降り注ぎ、数千人が亡くなった街への建立を目指す動きもある。不安定化する国際情勢を背景に、日本では憲法改正の議論が進む。碑は後世に何を伝えるのか。(高田康夫)

 今月17日、小野市大開町の田んぼの片隅で、9条の条文が刻まれた石碑が披露された。

 戦後、周辺の「草加野開拓地」を切り開いたのは旧養父郡出身者らで、戦時中に満蒙開拓団として入植した中国東北部からの帰還者が多かった。引き揚げの途上で亡くなったり、シベリアに抑留されたりした人もいた。