ひよどりごえ森林公園内に設けられた樹林葬墓地(神戸市提供)
ひよどりごえ森林公園内に設けられた樹林葬墓地(神戸市提供)

 神戸市が北区のひよどりごえ森林公園に整備した「樹林葬墓地」の初めての利用募集に、1038人の申し込みがあった。市の見通しでは、2026年度は80人程度で、20年かけて1600人分を埋葬する予定だった。市は、ニーズの高さを踏まえて急きょ対応を変更し、申し込み資格を満たす応募者を全て受け入れることにした。

■ひよどりごえ森林公園内の山林の一画に整備

 樹林葬墓地は約1200平方メートルで、園内にある山林の一画に設けた。粉末化した遺骨を埋めて自然に帰す葬法で、子や孫が墓の管理を受け継ぐ必要がない。樹林葬の公設墓地は全国的にも珍しく、市は3月16日~6月5日に募集していた。

 1038人の内訳は、死後に自身の埋葬を希望する人が616人で、所有する遺骨を収めたい人が422人。想定を上回る数が集まったため、市は抽選をせず、応募を全て受け付けることにした。

 担当者は「自然回帰志向の埋葬に関心が高く、市民ニーズの変化を実感した」。27年度の利用募集でも同程度の申し込みがあれば、その時点で計画当初の埋葬予定数を上回る可能性もある。

 今月17日の市会福祉環境委員会で、市の熊谷保徳健康局長は、緑豊かな市有地▽駐車場があるなど一定のアクセスを確保できる▽住宅地と隣接しない-といった条件で樹林葬墓地の場所を選んだと説明。さらなる整備については「ニーズを踏まえて検討したい」と述べるにとどめた。(篠原拓真)