5月、兵庫県但馬地域の氷ノ山周辺でふ化が確認されたニホンイヌワシの幼鳥が、無事に巣立ったことが確認された。この営巣地での巣立ちは3年ぶり。
イヌワシなど野鳥の調査をしている同県姫路市の川本佳典さん(59)が今月11日、撮影に成功した。川本さんは「親がよく餌を運び込んでいる様子だったので元気だと信じていましたが、それでも心配で。飛ぶ姿を見た時は涙がにじみました」と感激していた。
ニホンイヌワシは国の天然記念物。1970年代には県内に15組のつがいがいたが、現在は氷ノ山周辺の1組のみとなった。里山の管理が行き届かず、狩り場となる開けた土地が減ったことなどで餌が不足し、絶滅が懸念されている。
今後、幼鳥は親と行動をともにしながら徐々に活動範囲を広げていく。早ければ親が繁殖行動に入る秋ごろにも独り立ちする。(山崎 竜)
























