神戸西署長感謝状を受け取る秋定晏奈さん=神戸学園西町郵便局
神戸西署長感謝状を受け取る秋定晏奈さん=神戸学園西町郵便局

■客との会話で詐欺見抜く 神戸学園西町郵便局・秋定さんに感謝状 神戸西署

 特殊詐欺の被害を水際で阻止したとして、神戸学園西町郵便局に勤める秋定晏奈(あんな)さん(29)が神戸西署長感謝状を受けた。客とのコミュニケーションを大切にする日ごろの姿勢が生きたという。

 6月3日正午ごろ、70代の男性客が受付で話し込んでいた。対応する同僚に秋定さんが確認すると、アプリで送金するために150万円を引き出そうとしているという。

 秋定さんは男性に「どうしたん?」と話しかけ、スマートフォンでのやりとりを見せてもらって詐欺を疑った。上司に相談して110番し、署員の到着まで男性を引き留めた。

 署によると、男性はTikTok(ティックトック)で知り合った何者かに副業紹介の手続き名目で送金を求められていたという。

 育休から5月に復帰したばかりの秋定さん。同僚が詐欺を未然に防いだ話を聞き、客との丁寧な会話を心がけていたという。「警察官が来てくれた時はほっとした。これからもコミュニケーションを大事にしたい」と話した。(尾仲由莉)

■声かけシートで被害防ぐ コンビニ店員・池永さんに感謝状 生田署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、神戸市中央区にある「ファミリーマートメトロこうべ店」の店員、池永炎(ひさき)さん(63)が生田署長感謝状を受けた。電子マネーを購入する客に注意を促す「声かけシート」を活用した。

 署などによると、4月20日正午前、40代の男性が入店。レジで「iPad(アイパッド)が固まって、『アップルカード』を買えと言われた」と説明した。

 男性は電子マネーを買い慣れていないようで、対応した池永さんは「100%詐欺ですよ」と指摘。県警から配布されていた声かけシートを見せて署に連絡するよう説得し、被害を防いだ。

 署によると、男性はアイパッドの使用中に「個人情報が危険にさらされている」との表示が出て、修理やサポートの名目で8万円分の電子マネーを購入するよう指示されていたという。

 中村信幸署長から感謝状を受け取った池永さんは「コンビニ店員は特殊詐欺防止の最後の防波堤だと改めて実感した」と話した。(羽生岳志)