軒先につるして風情を楽しむ伝統の園芸品「つりしのぶ」の出荷が、宝塚市北部の「つりしのぶ園」で本格化している。6年以上かけて苗から丹精した品で、風に葉を揺らして一服の涼を届ける。
樹上や岩肌に生えるシダ植物の仲間「シノブ」を球状に仕立てる。その方法は、江戸時代の庭師が考案して広まったとされ、夏の季語にもなっている。
同園は創業55年。苗の育成に5年、球状の土に定着させるのに1年半をかけて出荷する。葉は秋に黄色くなり落ちる。「忍」の文字通り環境の変化に強く、半日陰に置けば5~10年ほど楽しめるという。
お盆までに約5千個の出荷を見込んでおり、園主の市原誠さん(80)は「夏の風物詩。贈り物としての注文も多い」とほほ笑む。
価格は直径9センチが4800円など。鉄器製の風鈴付き。同園TEL0797・91・0223(小林良多)























