過労死した西垣和哉さんの母迪世さん(左)の自宅を毎年訪ねている木谷晋輔さん=神戸市内
過労死した西垣和哉さんの母迪世さん(左)の自宅を毎年訪ねている木谷晋輔さん=神戸市内

 会社員だった20年前、神戸市出身のシステムエンジニア(SE)の同期を過労死で亡くした男性が今春、弁護士になった。男性は自らも長時間労働が原因で精神疾患を患い、約15年前に退職を余儀なくされた。親友と呼ぶほど信頼していた同期の死と自らの経験を生かそうと療養を続けながら独学で勉強を始め、法曹としての新たなスタートに立った。(竜門和諒)

 八王子合同法律事務所(東京都八王子市)の木谷晋輔さん(47)。東京生まれで、大学卒業後の2002年、神奈川県の総合電機大手の子会社に就職。中央省庁のシステムの試験を担った。

 午後9時~翌午後3時に昼夜逆転で働き、夜は眠れず、朝は起きられなくなった。半年ほどして病院に通うようになり、休職を勧められた。「当時は労災という概念も知らなかった」