人の背丈ほどの円柱水槽が白い光に照らされる。中で揺れるのは緑の粒。隙間から泡が立ち上る。なんだかバイオ研究所の実験のようだが、これは、ぷちぷち食感で知られる海藻「海ぶどう」の養殖である。
たつの市御津町の室津漁港でカキの養殖などを手がける「網元桝政」は昨秋、海ぶどうの完全陸上養殖を始めた。室津の海水を使い、水質や光、温度などを管理しながら必要な養分を与えて育てている。
昨季、播磨灘ではかつてないカキの不漁に見舞われた。海ぶどうは、漁港そばのコンテナ内で養殖が完結し、通年で安定した収穫を見込めるという。
取締役の桝本凌雅さん(26)は「何かチャレンジが必要だと思った。室津の新しい名産に育ったらおもしろい」。
この海ぶどうは、桝政の直売所や道の駅みつで購入できる。(大田将之)
























