鉄道と共に140年以上の歴史がある駅弁。明治時代からの変遷が分かる包装紙や国の営業承認書など357点が、滋賀県米原市の文化財に指定された。JR米原駅で駅弁を売っていた「井筒屋」の資料が中心で、市は「日本固有の駅弁文化を知る上で貴重。永続的な保存活用が求められる」と説明。担当者は「駅舎や鉄橋の文化財指定はあるが、駅弁関連は日本初ではないか」と話す。
鉄道の移動時間短縮やコンビニの普及で駅弁事業者が減る中、地域の風土を反映し独自に発展した駅弁の文化的価値が注目されつつある。国の無形文化財登録を目指す動きもあり、JR西日本などが調査研究している。
米原市の文化財指定は今年4月で、うち345点が井筒屋が保存してきた資料だ。JRの東海道線や北陸線、東海道新幹線が止まる米原駅が開業した1889年、構内で販売を開始。長年愛されたが、駅弁事業から昨年撤退し、市に寄贈した。
包装紙は156点。琵琶湖の幸を使った米原名物の「鱒寿し」が100円だった時代のものも。地域の食を打ち出した商品を、時代ごとのデザインで表現している。
























