プロ野球・日本ハムの元選手で、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で優勝した日本代表のヘッドコーチを務めた白井一幸氏が19日、神戸市東灘区のホテルで講演し、他の競技にも通じる理想のチームづくりについて語った。
甲南大アメリカンフットボール部が、チーム強化などの一環として開催。同部の選手や指導者ら約70人が参加した。
白井氏は強い組織をつくるには「目的や目標の共有」「役割と責任を完璧に果たす」「メンバー間で関わり続ける」-の3点が重要と訴えた。
日本ハムのコーチ時代に指導した大谷翔平(エンゼルス)について、当時から「世界で最も愛され、影響力を持つ選手になる」と口にしていたと紹介。「目標は目的を達成するための通過点。侍ジャパンも感動を与えることを目的にやってきた」と振り返り、甲南大の選手らに「練習でも目的を明確に」と呼びかけた。(山本 晃)