KDDIが、米グーグル系列の日本法人と組んで、提携した国内メディアの記事を生成人工知能(AI)を使って検索するサービスを2026年春にも開始することが27日、分かった。提携先が作成した記事だけを検索することで、記事の無断利用といった著作権侵害を防ぐ仕組みだ。
日本法人はグーグル・クラウド・ジャパン。グーグルの生成AI「ジェミニ」を活用する。AIが独自にインターネット上の情報収集をしないようにして、検索結果の引用元は明示する。全文をそのまま出すか、要約するかなど記事を提供する形式は未定だ。
関係者によると、ネットメディアなど6社が提携先となる見通し。KDDIは利用者との接点強化につなげる狙いがある。
生成AIによる記事の無断使用は世界的に問題になっている。朝日新聞社と日本経済新聞社は8月、米新興企業パープレキシティが著作権を侵害したとして無断使用の差し止めと損害賠償などを求め東京地裁に共同提訴した。読売新聞の東京、大阪、西部の3本社も同様の訴訟を起こした。

























