中盤の核としてチームを支えた山口蛍。今季2人目の主将として統率力も発揮した=11月25日、ノエビアスタジアム神戸
中盤の核としてチームを支えた山口蛍。今季2人目の主将として統率力も発揮した=11月25日、ノエビアスタジアム神戸

 J1神戸が名古屋を下し、リーグ初優勝を決めた11月25日。途中出場のMF山口蛍は終了直後、本拠地のピッチにあおむけになり、涙を流した。

 10月の第30節までフル出場を続けたが、左膝のけがで直前2試合を欠場していた。あふれ出た感情は、治療とリハビリを支えてくれたスタッフへの感謝。「1年間これだけやってきて、最後にピッチに立てないことは考えられなかった。それほど酷なことはなかったが、間に合わせてくれた」

 「中盤のボス」だ。今季はMF斉藤未月とともに、球際の強さによるボール奪取とセカンドボール回収の速さで攻守にけん引。斉藤が左膝の大けがで戦列を離れた8月以降も大崩れを防いだ。