6月の日本選手権の女子1500メートルで後藤夢(右)とワンツーフィニッシュを決め、メダルを手に喜ぶ田中希実(左)=ヤンマースタジアム長居(撮影・小林良多)
6月の日本選手権の女子1500メートルで後藤夢(右)とワンツーフィニッシュを決め、メダルを手に喜ぶ田中希実(左)=ヤンマースタジアム長居(撮影・小林良多)

 小野市立小野南中出身の田中と、加古川市立平岡南中出身の後藤。中学生の頃から競い合ってきた兵庫の2人が、五輪のトラックを駆けた。陸上女子1500メートル予選。田中は1組11着ながらレース終盤の接触による救済で準決勝に進出し、後藤は2組13着で敗者復活戦に回った。4分9秒41の自己ベストに並ぶ力走を見せた後藤は「(田中と同じ空気を吸い)不思議な感じ。でも一番はうれしい気持ち」と話した。

 2013年夏、東播地区中学総体。女子1500メートルの結果欄に1位田中、2位後藤の名前が残っている。以来、そろって同世代を引っ張る活躍を見せ、全国的に知られるようになった。