ボッチャの運動機能障害・脳性まひBC3に出場する有田正行。妻の千穂さん(左)もランプオペレーターとして競技に携わる=大阪市の舞洲障がい者スポーツセンター
ボッチャの運動機能障害・脳性まひBC3に出場する有田正行。妻の千穂さん(左)もランプオペレーターとして競技に携わる=大阪市の舞洲障がい者スポーツセンター

 パリ・パラリンピックは28日(日本時間29日未明)に開会式を迎える。兵庫ゆかりの選手はボッチャの競技パートナーを含めて総勢11人。メダル獲得を視界に捉える精鋭たちを紹介する。

 元電動車いすサッカーのワールドカップ(W杯)得点王-。異色の経歴を持つ西宮市在住の44歳が、ボッチャで初のパラリンピックに挑む。運動機能障害・脳性まひBC3の有田正行(電通デジタル)。転向から7年の歳月を経て、悲願の切符をつかんだ。

 筋力などが徐々に衰える難病「脊髄性筋萎縮症」を先天的に患い、10代から車いす生活が続く。電動車いすサッカーに出合い、自らチームを設立するほどのめり込んだ。2011年にはパリで開かれたW杯に日本代表で出場を果たした。