山口蛍(C)J.LEAGUE
山口蛍(C)J.LEAGUE

 J1リーグのヴィッセル神戸は3日、元日本代表MFで主将の山口蛍(33)が、左膝半月板と左大腿(だいたい)骨の損傷で、全治10~12週間の見込みとなったと発表した。8月26日の練習中に負傷し、神戸市内の病院で手術した。

 山口は今季、第23節の札幌戦まで全試合に出場して3得点。その後4試合を欠場し、8月25日の鳥栖戦に途中出場して復帰したばかりだった。

 自身のインスタグラムによると、数年前から「数回痛めては保存を繰り返し、そろそろ限界でした」という。今月からアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)が始まるだけに、「過密日程になるタイミングで離脱することを本当に申し訳なく思います」とした。

 同じポジションの井手口陽介、鍬先(くわさき)祐弥らの今季の活躍を見て「神戸の未来を考えると彼らの力が支えるのは間違いない」と考え、安心して手術に踏み切ったという。「今シーズンの復帰を諦めることなく、懸命にリハビリをしてまた必ずピッチで皆さんに会えることを楽しみに頑張ります。しっかりパワーアップして帰ってきます」とコメントした。

 昨季は初優勝に貢献してベストイレブンに選ばれ、吉田孝行監督が「チームの心臓」と評する存在。リーグ戦残り9試合となる今季中の復帰は微妙で、連覇を狙う神戸にとって大きな打撃となった。(井川朋宏)