ヴィッセル神戸のエンブレム
ヴィッセル神戸のエンブレム

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)は3日、東地区の1次リーグ第6戦があり、ヴィッセル神戸は敵地で浦項スティーラーズ(韓国)に1-3で敗れ、今大会初黒星を喫した。連勝は「4」で止まり、4勝1分け1敗の勝ち点13のまま。勝ち点で並ばれた横浜F・マリノスを得失点差で下回り、首位から陥落した。神戸は前半20分までに2点を先行された。佐々木のPKで追い上げたが、後半の猛攻も及ばず、終了間際に追加点を奪われた。

 今大会初黒星を喫した神戸。直近のリーグ戦から先発全員を入れ替えて臨むと、序盤に手痛いミスで流れを手放した。

 前半10分過ぎ、今大会初先発のGKオビが、日高が蹴ったボールを足で受けて手で拾い、反則に。至近距離で間接FKを取られ、全員がゴール前に並んで体を張ったが、相手に豪快に蹴り込まれて失点した。20分には相手GKからつながれた速攻で、ミドルシュートをたたき込まれた。

 攻撃では岩波はロングキックで、汰木(ゆるき)はサイドからドリブルで好機を演出。1点を追う後半は敵陣で試合を展開したが決めきれず、FW冨永の強烈なボレーシュートも阻まれた。前掛かりになった追加タイムにカウンターで3失点目を許し、万事休した。

 公式戦で2戦連続白星がないのは4カ月ぶり。前半にPKで唯一得点した佐々木は「チームとしてはいい形ができていた。僕に責任がある」と自戒した。8日にはJ1リーグ連覇が懸かる湘南戦が控える。ミスが命取りとなりかねない今年最後の大一番に向け、この敗戦を糧としたい。(井川朋宏)