神戸-浦和 前半、ゴールに迫る神戸の大迫(10)=撮影・大田将之
神戸-浦和 前半、ゴールに迫る神戸の大迫(10)=撮影・大田将之

 サッカーの明治安田Jリーグ1部(J1)第1節第2日の15日、2連覇中のヴィッセル神戸は神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で初戦に臨み、浦和レッズと0-0で引き分けた。クラブ創設30周年を迎えた今年、3年連続の白星発進とはならなかった。

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 手負いの王者神戸が、ホームで何とか勝ち点1をもぎ取った。個の能力が高い浦和に攻め込まれる中、守護神前川が好セーブを連発してしのぐのが精いっぱい。逆襲の糸口はつかめず、得意のセットプレーでも仕留められなかった。

 11日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)で上海海港に4-0で大勝した試合と同じ布陣で臨んだ。序盤から新加入のMFマテウスサビオを軸とした浦和の猛攻に手を焼きながら、前川の好判断が光ってピンチを防いだ。

 終盤は浦和にCKからの混戦でゴールに押し込まれたが、ハンドで得点は取り消しとなり、命拾い。神戸は大迫が絶好機を生かせず、1対1で浦和の守護神西川に阻まれた。「自分たちが3連覇するんだぞというのを見せつける」(扇原)と臨んだが、難しさを突きつけられた。

 昨季の主力の宮代、井手口、広瀬らを欠く神戸。後半途中には酒井が負傷で退き、途中出場のジェアンパトリッキも10分足らずで負傷交代した。今後にも尾を引く懸念があり、序盤戦は我慢の戦いとなりそうだ。