バレーボールSVリーグ女子のヴィクトリーナ姫路は12日、昨夏のパリ五輪日本代表のアウトサイドヒッター井上愛里沙(ありさ)が今季限りで現役を引退すると発表した。井上は2023年9月から姫路でプレーし、Vリーグ2部(V2)優勝や全日本選手権初制覇に大きく貢献した。
井上は京都府舞鶴市出身の29歳。西舞鶴高、筑波大を経て18年に久光製薬スプリングス(現・SAGA久光スプリングス)に入団し、21~22年シーズンにはVリーグの日本人歴代最多得点をマークし、最高殊勲選手賞(MVP)に輝いた。22年にフランスリーグのサンラファエルへ移籍し、23年に姫路に加わった。
2季目の今季も得点源として活躍し、9日のNECレッドロケッツ川崎戦でも両チームトップの29得点を挙げていた。
井上はV2リーグや全日本選手権の優勝について「全員でつかみ取ったあの頂の景色は今もこれからも忘れません。皆さまの温かさに触れ、背中を押してくださり、数々の勇気をもらいました」とファンへの感謝をつづり、「現役引退という選択をしたからには、自分が選んだ道を正解にできるよう、まだまだ突っ走っていきます」などとコメントした。