コート内外で大きな存在感を示すヴィクトリーナ姫路の井上愛里沙選手=昨年12月21日、大阪市のAsueアリーナ大阪
コート内外で大きな存在感を示すヴィクトリーナ姫路の井上愛里沙選手=昨年12月21日、大阪市のAsueアリーナ大阪

 バレーボール女子の国内トップ「SVリーグ」(全44試合)を戦う姫路拠点の「ヴィクトリーナ姫路」が、チーム力を高めている。同リーグは17勝11敗の成績で14チーム中6位に付け、昨年12月にはトーナメント形式の全日本選手権で初優勝した。特にフルセットまでもつれた試合に強く、同選手権決勝を含めて今季は8勝3敗。前回トップリーグに所属した2季前と比べ、接戦での勝負強さが際立つ。選手やスタッフの言葉からその要因を探った。(田中宏樹)

フルセットは8勝3敗

 「最後まで力を出し切ろう」。昨年12月、大阪市であった同選手権決勝。相手に2セットを先取される展開からフルセットに持ち込むと、選手から前向きな声が次々と上がった。最終の5セット目を15-13で取り、初タイトルを決めた。