神戸-新潟 前半12分、新潟に先制点を許し、うなだれる神戸の前川ら=東京・国立競技場
神戸-新潟 前半12分、新潟に先制点を許し、うなだれる神戸の前川ら=東京・国立競技場

 明治安田J1リーグ第9節最終日の6日、ヴィッセル神戸は、東京・国立競技場でアルビレックス新潟と対戦し、0-1で敗れた。2試合ぶりの黒星で、2勝3分け3敗で勝ち点9のままとなった。

 2017年以降5勝1分けと好相性だった相手に今季初勝利を献上した。神戸は序盤にボールを支配して攻勢をかけたが、新潟にワンチャンスをものにされた。

 聖地をホームとした試合で、神戸は前節欠場した武藤が復帰してほぼベストメンバーが整った。だが前半12分、自陣で山川から井手口につないだパスを狙われ、ショートカウンターから新潟の長谷川にミドルシュートをゴール右上に決められた。

 追う展開になると、今季4分け4敗とまだ勝利のない新潟の守備陣をなかなか崩せない。吉田監督が「結果は出ていなくてもいいサッカーをしており、強い気持ちでないと難しい試合になる」と警戒した通りの展開に。後半も決定機をつくれず攻めあぐね、隙を突かれてはカウンターを浴びる繰り返しになった。

 後半15分には、今季神戸の2勝を導いた救世主エリキらを投入し、31分には大迫に代えて佐々木を投入したが、時間だけが過ぎ、決死の守りを見せる新潟のゴールを最後まで割れず。グスタボクリスマンからの鋭いクロスは宮代らが合わせきれず、汰木の好クロスに合わせた佐々木のヘディングシュートも阻まれた。

 指揮官は「前半は一つのボールロストから失点してしまい、後半はバランスも崩れてチャンスを多くつくれなかった」とうなだれた。2連覇中の王者らしくない戦いが続いている。