現役引退を表明した神戸・森岡=2024年9月、ノエビアスタジアム神戸(撮影・長嶺麻子)
現役引退を表明した神戸・森岡=2024年9月、ノエビアスタジアム神戸(撮影・長嶺麻子)

 J1神戸は31日、昨季所属した元日本代表MF森岡亮太(33)が現役を引退したと発表した。昨年8月にベルギー1部、シャルルロワからの完全移籍で神戸に復帰したが、昨季限りで退団していた。「皆さんの声援が僕を支え、成長させてくれた。サッカー人生で得たすべてを大切にしながら、新たなチャレンジに向かって進みます」とコメントした。

 森岡は京都・久御山高から2010年、神戸に加入し、6シーズン所属して司令塔として活躍。16年にポーランド1部のブロツワフに移籍し、17年以降はベルギー1部リーグでプレーしていた。

 8年半ぶりに神戸に復帰した昨季はリーグ戦出場がなかったが、9月に天皇杯全日本選手権準々決勝の鹿島戦に先発出場して得点を挙げた。公式戦出場は12月3日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)1次リーグの浦項(韓国)戦が最後だった。

 J1リーグ通算113試合12得点、J2では18試合5得点。14年に日本代表に初選出され、17、18年を含めて計5試合に出場した。

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 森岡のコメント全文は次の通り。

 このたび、2025年3月31日をもちまして、サッカー選手としての現役生活に区切りをつけることを決断しました。高校卒業後からの6年間、そして現役最後となった半年間、ヴィッセル神戸の選手としてプレーできたことは、自分にとってかけがえのない時間でした。

 ラストシーズン、自分にとって最後のホームゲームとなった天皇杯準々決勝で得点を決められた瞬間は、きっと一生忘れません。そして、試合後にスタンドから響いた自分のチャント。あのときの光景と音は、今も心に焼き付いています。

 これまで応援してくださった全ての皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの声援が、僕を支え、成長させてくれました。サッカーを通じて、たくさんの出会いと学び、そして喜びを得ることができたことに、心から感謝しています。

 これからの人生でも、このサッカー人生で得たすべてを大切にしながら、新たなチャレンジに向かって進んでいきます。本当にありがとうございました。