児童と記念写真に納まり、ほほ笑む神戸の永戸(中央)=神戸市灘区、六甲山小
児童と記念写真に納まり、ほほ笑む神戸の永戸(中央)=神戸市灘区、六甲山小

 J1神戸に横浜Mから今月完全移籍で加入したDF永戸勝也(30)が六甲山小学校(神戸市灘区)を訪れ、児童約20人と交流した。教員を含めた全員がユニホーム姿で出迎え、永戸は「連覇したクラブへの注目度は高く、身が引き締まる。だいぶパワーをもらった」と顔をほころばせた。

 公式戦の1得点につきボール4球を贈る神戸の事業「ゴール・フォー・スマイル」。教室では児童らが横浜M時代の応援歌を盛大に奏で、黒板には「むてきの左SB(サイドバック)」の文字も。永戸は照れ笑いを浮かべつつ、ロングスローやシュートのコツを聞かれると「たくさん練習するしかない」と答えた。

 贈ったメッセージボードに記した言葉は「自分らしく頑張れ!!」。その心は「楽しいと思うことを頑張ることが、小さい頃は大事」と言う。

 加入後の2戦は先発でともに得点の起点となり、チームは3連勝。初の小学校訪問を終えた経験豊富な即戦力は「結果を求めてここに来た。成長できるよう謙虚に頑張り、優勝への力になれるように」と自ら士気を高めた。(井川朋宏)