高原に夏の訪れを告げるニッコウキスゲが六甲高山植物園(神戸市灘区)で見ごろを迎えている。ラッパ状に咲いた黄色の約千株が雨露をまといながら、梅雨期の園内を鮮やかに彩っている。
ススキノキ科の多年草で、北海道や本州の中部地方以北の亜高山帯で、湿り気がある草原に自生する。花は朝に咲き、夕方には閉じてしぼんでしまうが、1本の茎にたくさんのつぼみを付けるため、次々に咲くのが特徴。
来園者たちは傘を差しながら、しっとりとぬれた花のじゅうたんを眺めていた。今月下旬まで同園の西入り口そばに広がる亜高山帯型の千株が見ごろ。高原型の2千株は今月下旬から咲き始め、7月下旬まで楽しめそう。
同園TEL078・891・1247(丸山桃奈)
























