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「だいかい文庫」をオープンした守本陽一さん(左端)。「一箱本棚オーナー」が選んだ多様な本を楽しめる=豊岡市中央町
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「だいかい文庫」をオープンした守本陽一さん(左端)。「一箱本棚オーナー」が選んだ多様な本を楽しめる=豊岡市中央町

 大型本棚を共有して本を貸し出す私設図書館「本と暮らしのあるところ だいかい文庫」が5日、兵庫県豊岡市中央町の大開通り沿いにオープンした。医療やアート、教育関係などさまざまな業界の本好きが「一箱本棚オーナー」となり、それぞれが薦める本がずらりと並ぶ。運営する守本陽一さん(27)は「孤独な気持ちを抱えているなど、さまざまな人の居場所になれば」と話している。(石川 翠)

 守本さんは「ケアと暮らしの編集社」代表で公立豊岡病院出石医療センターの医師。地域住民の予防医療や健康づくりのため、まちなかに移動式屋台を置いてコーヒーを提供しながら会話をする「モバイルde健康カフェ」を運営しており、活動を通して知り合った知人らがオーナーや改修、運営などに協力する。

 資金集めと周知のためにクラウドファンディングを実施し、約2カ月で約290万円が集まった。改修費や家賃などの運営費に充てる。

 正面の壁に約60区画あり、地元や遠方の医師や理学療法士、教員、公務員ら約40人がオーナーになっている。オーナーが1区画(縦横約40センチ、奥行き約25センチ)を月2400円で借りて好きな本を並べ、来場者に貸し出す。側面の壁の本棚は新刊販売用。コーヒーなどの飲み物も販売する。

 当面は火・金曜の夜と土曜午後にオープンし、守本さんと理学療法士田中好さん(42)がスタッフとして常駐。ケアに関する相談会なども予定している。オーナーが店頭に立つことも。オーナーも募集しており、守本さんは「読む立場だけでなく、自分を表現する場になる」と話している。

 貸し出し無料(初回登録料300円が必要)。本の管理ウェブサービス「リブライズ」に登録する。1回で1~2冊程度。詳細は「だいかい文庫」のウェブサイトで確認。問い合わせはメール(info@carekura.com)で。

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