兵庫県豊岡市赤石の玄武洞ミュージアムで、来年のえと「丑(うし)」にちなんだ企画展が開かれている。収蔵品の中から、地元が誇る但馬牛などをかたどった彫刻や、牛肉に見える石など9種11点を披露している。来年3月末まで(12月31日、1月1、13、20、27日は休み)。
えとにちなんだ展示は毎年恒例。今回は、同県養父市で産出する「蛇紋岩」で作った但馬牛の彫刻を展示した。蛇紋岩が地下深くでできることなどを解説するほか、同市の蛇紋岩から見つかった白いヒスイや、鳥取県産の青いヒスイも並べた。
また、出石焼の但馬牛も紹介。豊岡市出石地域で採れる陶石が原料で、日本列島が大陸とつながっていた時代にできた岩石であることを解説している。
学芸員の中嶋灯奈さん(29)は「今回は蛇紋岩の但馬牛を展示したが、身近にいろいろな石があると感じてもらえれば」と話している。
午前9時~午後5時。入館料800円(小学生400円、未就学児300円、3歳以下無料)。同ミュージアムTEL0796・23・3821
(阿部江利)
