兵庫県香美町村岡区日影の県指定名勝「猿尾滝」で8日、前日からの冷え込みの影響で、2段滝の一部が凍りつく「氷瀑(ひょうばく)」が3年ぶりに出現した。雪で真っ白な岩肌につららが幾筋も垂れ下がり、飛び散る水しぶきに虹が架かるなど芸術的な光景を織り成した。
地元の村岡観光協会によると、氷瀑は上段(落差約39メートル)、下段(同約21メートル)の滝でともに確認されたという。遊歩道が昨夏、落石対策工事を終えて約7年ぶりに全面開放されたこともあり、写真愛好家が早朝から撮影に訪れていた。
神戸地方気象台によると、8日朝の最低気温は豊岡が氷点下4・5度、兎和野高原が同8・7度など、但馬の観測地点5カ所でいずれも今季最低だった。(金海隆至)
