兵庫県の豊岡市街地の上空に21日朝、普通の虹とは逆さまのU字形にカーブした「環天頂アーク」と呼ばれる現象が現れた。兵庫県立大地域資源マネジメント研究科の川村教一教授がJR豊岡駅周辺で撮影した。
撮影したのは同日午前7時半ごろ。通常は飛行機が飛ぶような高層で水蒸気が凍り、氷の結晶がプリズムの役割を果たすことで虹のように見える。太陽よりも高い位置に見えるのが特徴という。
21日の豊岡の最低気温は午前8時23分の氷点下2・8度だった。川村教授は「朝の冷え込みで霧雲が一部で凍り、豊岡駅の周辺だけで見られたのではないか。“逆さ虹”が霧雲で見られるのは珍しい」と話している。(阿部江利)
